湿板写真体験レポート

先日茨城の安藤寫眞局さんの所に湿板写真を習いに行ってきました。
安藤寫眞局HP http://www16.plala.or.jp/andoshashinkyoku/

湿板写真は1851年にイギリスの科学者アーチャーによって発明されました。
1847年にスイスのシェーンバインとドイツのボットゲルの共同研究によって発明されたコロジオンは、透明で粘性を持ちケガなどの傷口をふさぐのに利用されていましたが、アーチャーがその粘性に注目して写真の感光剤に用いるようになりました。
日本の営業写真館の始祖といわれる上野彦馬や下岡蓮杖が用いたのもこの技法です。

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エーテルのにおいが強いので、ビニールカバーがしてあります。上部に排気ダクトがついています。




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左がコロジオン溶液用のバット、右が硝酸銀溶液用のバットです。


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きれいなガラスの中央にコロジオン溶液を流し、くるりとガラスを右上、左上、左下、右下へと傾け、溶液を速やかに伸ばします。最後にガラスの角を溶液瓶に入れ、余分な溶液を戻します。
※この作業は明るい所で出来ます。


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セーフライト下で、硝酸銀に3分浸けます。
※暗かったため写真はありません。
ガラスを引き上げ、裏面の硝酸銀溶液はティッシュでふき取り、乳剤面はそのままでホルダーにセットします。


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すぐに撮影します。
露光時間は30秒~40秒かかるので、写真のように頭を固定させて撮影しました。


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速やかに暗室に戻りホルダーから取り出し、現像→水洗→定着をします。
写真は定着をしているところです。薄い灰白色の画像が出ます。
その後本水洗→ドライウェル→自然乾燥させます。
現像液に硫酸を使用すると少しメタリックな仕上がりに、酢酸を使用するとマットな仕上がりになります。



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完成です。裏にベルベットの布を敷いて観賞します。当時は装飾された木箱や額に入れたりして、家族の貴重な一枚として大事にされました。
作業的には感光剤と現像液をムラなく均一に塗布するのに習練が必要と思いました。(N.K)

by labtake | 2008-02-14 18:12 | ワークショップ  

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